宮古島漁協への合併否決/池間漁協総会
組合長のリコール提出へ
池間漁協(仲間毅組合長)は30日、池間公民館で臨時総会を開いた。多数の組合員らが出席。「宮古島漁業協同組合と池間漁業協同組合の統合に向けた準備作業実施について」の議案は審議の結果、否決された。賛成意見はなかった。反対意見を述べた正組合員の勝連見治さん(62)は「現執行部は組合員を混乱させている。時期を見てリコール(解職請求)を提出する」と訴えた。
総会は全正組合員29人と準組合員らの参加で行われた。
冒頭、仲間組合長は「当組合は昭和26年9月に設立された。その時の組合長は砂辺達男さんである。事業部門では、信用事業、購買事業、販売事業、製氷冷凍事業をやっていた。しかし、主要漁業であるカツオ一本釣り漁業の不振・衰退に加え組合員の減少、高齢化で各事業部門とも取扱量が減少し、恒常的な赤字体質に至ったようである」と説明した。
また正・準組合員の減少などを語った上で「このまま推移すると近い将来、正組合員が20人を割り、資金不足で借り入れが出来なくなる。何らかの方法はないものかと自問した結果、本日の議案が最善の方法と考え提案した」と理解を求めた。
組合員の1人は「池間漁協の設立が昭和26年という認識しかないのか」と追及した。
別の組合員からは「池間漁協の設立は明治時代で、初代組合長は松川利勇さんだ」と提言した。