大量のごみを確認/不法投棄防止で一斉パト
伊良部など4カ所で実施
2016年度宮古保健所管内ごみ不法投棄等県下一斉パトロールが30日、伊良部長浜、平良久貝、城辺の新城と福里の計4カ所で実施された。保健所や市、宮古島警察署、市消防本部、宮古島海上保安署、産業廃棄物協会から16人が参加。目視による測定の結果、合計で910・5㌔もの不法投棄ごみが確認された。
年に1回、毎年この時期に実施されていている同パトール。今回は参加者が2班に分かれ、一方が伊良部と久貝、もう一方が城辺の2カ所で実施した。現場で不法投棄ごみを発見した参加者たちは目視による測定を行った結果、伊良部長浜で667・0㌔、平良久貝で137・0㌔、城辺新城で56・5㌔、同福里で50・0㌔の不法投棄ごみを確認した。
主なものとしてはテレビや冷蔵庫などの粗大ごみや農業用ビニール、廃タイヤ、袋に詰め込まれた家庭ごみなど。伊良部の現場では前後半分に切断されたと見られる廃車まで投棄されていた。
保健所の担当職員は「伊良部に廃車があったのには驚いた。全体的には家庭ごみが多く、昔に捨てられたごみが多いように思う。家庭ごみは適正にクリーンセンターで処理してほしい」と不法投棄しないよう訴えた。
パトロールを前に行われた出発式で宮古保健所の上原真理子所長は、県の調査によると2014年度当初の宮古保健所管内での不法投棄件数は9件で、総重量は約400㌧に上り、県全体の約2割を占めていることを説明。「監視体制の強化を図り、廃棄物の適正処理の推進と不法投棄の未然防止対策に取り組んでいきたい」と参加者に呼び掛けた。