県議選 3日攻防に突入
3候補、支持を訴え/投票日向け追い込み
任期満了に伴う6月5日施行の県議会議員選挙は2日、3日攻防に突入した。宮古島市区(定数2)の3候補は支持の拡大に向けて最後の追い込みに入る。5月27日の告示以降、選挙戦は過熱の様相だ。
宮古島市区に立候補しているのは元市議で新人の嘉手納学氏(51)=公明推薦=、前市議で新人の亀濱玲子氏(62)=社民、社大、共産推薦=、現職で3期目を目指す座喜味一幸氏(66)=自民公認、公明推薦。
今回は保守分裂による三つどもえの選挙戦が展開されており、これまで保革が1議席ずつを分け合ってきた構図がどうなるのか、その行方が注目される。
3候補は1日も精力的な運動を展開した。選挙カーで各地を回ったり、遊説をしたりして支持を訴えた。
嘉手納氏は同日午後、上野宮国で演説。農業や観光の振興、情報格差や農林水産物の輸送における離島の不利性解消を訴えた。その上で専門学校、大学を誘致する重要性を強調。「人材育成なくして島の未来はない。嘉手納学は、こういった課題の解決のために汗をかきたい」と述べた。
亀濱氏は同日夕、伊良部や平良でスポット演説を行った。宮古島への自衛隊配備計画に触れ、「あの場所(平良福山)に地下水の汚染が懸念されるようなものを近付けてはならない。何人も手を付けてはならない場所。子や孫に命の水を引き継ぐためにも、私は断固反対する」と述べた。
座喜味氏も各地で運動を展開した。同日夕には平良東仲宗根でポイント演説を行い、農業、観光、福祉の充実発展を図りながら「離島格差解消のために、全力で取り組む」と強調した。経済振興も主張し、「下地島空港や残地の利活用は宮古の経済を一変させる」と述べ、支持を訴えた。
いよいよ3日攻防に突入した県議選。2議席を争う選挙戦はさらに熱を帯びる。