宮古島市は195万9000円で27位/13年度1人当たり県民所得
【那覇支社】沖縄県企画部は3日、宮古島市、多良間村を含む県内市町村の2013年度の「市町村民所得」(県民所得)を発表した。一人当たりの所得は、宮古島市が前年度比4・4%増の195万9000円と41市町村中27位(12年度は28位)。多良間村は同5・4%増の199万4000円で25位(同26位)となり、2期連続で宮古島市を上回った。同時に発表された13年度の「市町村内純生産」では、建設業がけん引した結果、宮古島市は2期連続、多良間村は3期ぶりのプラスとなった。
一人当たりの市町村民所得は、企業などに雇用されている人が給料などとして得る「雇用者報酬」・企業の収入を示す「企業所得」・土地や株など有価証券からの「財産所得」を市町村ごとに合計し、人口で割って算出する。内閣府が1日に発表した数値によると、13年度の全国平均は306万5000円。
県内の市町村別では、北大東村が463万2000円(前年度比6・0%増)で10年連続のトップ。最も低かったのは今帰仁村の142万1000円(同2・9%増)だった。県全体の平均は、210万2000円(同4・1%増)。
域内の経済活動で生み出された付加価値の合計から固定資本の減耗を差し引いた市町村内純生産では、宮古島市は民間を含む建設業が伸びて前年度比5・3%増の1072億2100万円と県内7位(12年度も7位)。多良間村は同26・6%増の28億2800万円で県内37位(同38位)だった。多良間村の値が大きく伸びたことについて、県の担当者は「公共工事が増えたのが要因」と分析している。
県全体では、不動産業は減少したものの建設業やサービス業が増加した結果、純生産は前年度比3・8%増の2兆7349億円。最大は那覇市の8625億4800万円で、次いで浦添市が2722億800万円。最少は渡名喜村の8億500万円だった。