県選管が当選証書付与/県議選
亀濱、座喜味、糸洲(多良間出身)の3氏
【那覇支社】5日に投開票された第12回県議会議員選挙の当選証書付与式が9日午前、県庁講堂で行われ、県選挙管理委員会の当山尚幸委員長が新議員48人の1人ひとりに当選証書を手渡した。改選後の初議会となる6月定例県議会は28日から開会する。
付与式では当選者の氏名が名護市区から順番に読み上げられ、宮古島市区から初の女性県議として当選した無所属の亀濱玲子氏(62)と自民党3期目の座喜味一幸氏(66)、那覇市・南部離島区で公明党6期目の糸洲朝則氏(68、多良間出身)も、それぞれ晴れ晴れとした表情で当選証書を受け取った。
当山委員長は「大きな期待を寄せている県民の代表者として、県や県民の平和と安寧、経済、福祉などの向上のため、県議会議員として職責を全うするよう期待したい」と激励した。
終了後、亀濱氏は「県政の場に送ってもらい、改めて心から感謝したい。オール沖縄の立場で翁長県政と手を携えていく。宮古の命の水を守る地下水保全のため、緑のダム構想などに力を入れ、精一杯働きたい」、座喜味氏は「身の引き締まる思い。厳しい選挙戦で当選させてもらい心より感謝したい。宮古の経済など離島振興を大きく加速させると選挙で約束した。決意を新たに自信を持って県議会で訴え、結果を出していきたい」とそれぞれ抱負を語った。
また、糸洲氏は「厳しい選挙戦で勝たせてもらい、支持者とふるさとの皆さんに感謝したい。この恩返しは議員活動の中で発揮したい。5期20年分の仕事を、この4年間でやり通す気概を持って頑張りたい」と意欲を見せた。
今県議選では13選挙区の13議席を巡り71人が立候補。選挙結果は翁長県政与党が現有の24議席から27議席に伸ばし、引き続き安定多数を維持した。
当選者の内訳は現職が31人、前職2人、新人15人。党派別では与党が社民、共産ともに6人、社大3人、与党系無所属は12人が当選した。野党は自民が14人、野党系無所属が1人、中立は公明4人、おおさか維新が2人の議席を得た。