市総合庁舎 着工へ始動
委託料2400万円を補正
宮古島市が総合庁舎建設へ向けた予算を計上した。「総合庁舎基本構想基本計画策定業務委託料」2400万円で、一般会計補正予算に盛り込んだ。14日開会の市議会(棚原芳樹議長)6月定例会に提案する。9日に行われた市議会全員協議会の中で、市当局が説明した。同計画については、市民の利便性向上などから「早期着工」を求める声がある一方、膨大な建設費に懸念を示す声もある。
市総合庁舎は新市建設計画に盛り込まれている一大プロジェクトで、総事業費は57億9000万円を見込む。
今年度内に基本構想と基本計画を策定し2017年度に着工、合併特例債活用期限の20年度には完成させる方針。
市によると、年内にも外部有識者を交えての「庁舎等建設委員会」を設置し、既存庁舎の在り方も含めて建設場所や規模など幅広い観点から協議する。
市が示した建設スケジュールによると、16年度に基本構想と基本計画を策定し、これと平行して新庁舎等検討委員会を開催して建設場所の選定作業などに入る。
17年度には基本設計、18年度には実施設計、19年度着工、20年度には完成の予定。
総合庁舎については、市議会でも市民の利便性の向上や分庁方式解消に伴う業務の効率化、防災機能の強化などを理由に「早期に着手すべき」との意見がある一方で、膨大な建設費が見込まれることを指摘した上で「公共施設にかかる維持管理費を極力抑え、財政健全化に取り組むことが最優先課題」とする慎重意見に分かれている。