伊良部でガザミ漁体験/南風原町北丘小の児童
民泊で海の自然満喫
2016年度沖縄離島体験交流促進事業の一環で、南風原町立北丘小学校(濱元朝純校長)の5年生123人が8日、伊良部に2泊3日の民泊で来島。2日目の9日、青空の下、下地島の入江でマングローブガザミ漁体験を実施した。同町は沖縄県で唯一、周りに海のない自治体。児童たちは、海の素晴らしさを実感し、海の恵みのガザミを通して自然の生態系の大切さを学んだ。
同事業は、民泊と農業・漁業などの体験を通して交流し、離島の魅力・重要性・特殊性を認識してもらうとともに、沖縄本島と離島の交流促進によって離島地域の活性化を図るのが目的で行われている。
宮古島観光協会が受け入れ。伊良部の民家28戸が民泊に協力している。児童たちは初日の8日は、伊良部島に入った「入島式」後、伊良部漁協主催のハーリーと芸能祭りに参加。舞台で、児童たちは、北丘小学校の校歌を元気はつらつと合唱し、大きな拍手をもらった。
同体験では、講師は地元でガザミ養殖を行い、カニの生態に詳しい吉浜崇浩さん(蟹蔵代表)が務めた。
児童たちは、事前に仕掛けられたカニ籠を引き揚げた。カニ籠からガザミを収穫し、歓声を上げていた。同校の片平雅明教頭は「児童たちは、体験学習で充実している。表情が良い」と感想を語った。
きょう10日は、南区の東地区構造改善センターで伊良部島を離れる「離島式」を行い、帰路に就く。