株出しは反収5.6㌧/サトウキビ生産実績
下地は6.5㌧超え/株の適性管理が奏功
宮古島市農政課はこのほど、市の2015-16年産サトウキビの植え付け体系別生産実績をまとめた。株出し栽培は収穫面積が全体の40%に達し、生産量は11万300㌧、反収(10㌃当たりの収量)は5・6㌧とまずまずの実績だった。中でも下地は6・6㌧と突出している。全体的に反収が伸びた要因は適正な株出し管理などが挙げられる。
市農政課は、旧市町村別に生産実績をまとめた。生産量を除くと下地、上野の実績が際立っている。
株出しの収穫面積は1978㌶。夏植え(54%)に迫る勢いがあり、主要な栽培体系になりつつある現状が浮き彫りとなった。
反収は下地の6・6㌧に次いで上野5・8㌧、城辺5・6㌧、平良5・3㌧と続いている。課題とされてきた反収アップが目に見える形で表れ始めている。
伊良部は4・6㌧と厳しい結果だった。かんがい施設の有無が要因とみられるが、市農政課では「伊良部にも水が通る。のびしろは大きい」としている。
春植えの収穫面積は263㌶。株出しに比べると浸透していないものの反収は徐々に上昇。今期は平均5・5㌧を生産した。
ここでも下地の実績が6・4㌧と群を抜いている。城辺、上野は5・6㌧、平良は5・2㌧だった。
夏植えの収穫面積は2665㌶で、全体の生産量は19万9578㌧。反収は7・5㌧の実績だった。地区別の反収は▽下地8・8㌧▽上野8・2㌧▽平良7・9㌧▽城辺7・5㌧▽伊良部6・5㌧-。下地、上野の8㌧超えが際立った。
すべての植え付け体系を合わせた市の収穫面積は4908㌶。生産量は32万4389㌧だった。反収は6・6㌧。地区別にみると▽下地7・4㌧▽上野6・8㌧▽平良6・7㌧▽城辺6・6㌧▽伊良部6㌧-という実績だった。