発達障がい児への対応学ぶ
「トータル支援教室in宮古・多良間」/琉球大学主催
発達障がい児への支援などを目的とした琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター主催の「トータル支援教室in宮古・多良間」が11日、県宮古教育事務所で行われた。対象となる子供たちや保護者、保育士、教員らが参加し、支援を必要とする子供たちとの関係性のほか、状況や場面に応じて対応することの大切さについて学んだ。
この取り組みは、今月9~12日までの間に宮古と多良間で全5回のプログラムとして行われており、第4回目となるこの日は琉球大学の浦崎武教授が子供たちにとって学び、体験しやすい環境を構築するために必要な「集団支援活動」のあり方について紹介した。
「段ボールの王国で遊ぼう」をテーマに行われた集団活動では、それぞれが自分なりの楽しみ方が認められ、安心して過ごしながら他者とやりとりし遊びを展開することを周囲で支援した。
参加した保護者や保育士らは、高く積み上がった段ボールが倒れないかドキドキする子供たちの様子や、その段ボールを勢いよく壊して喜ぶ笑顔を見ながら、子供たちがより良い環境の中で、物事へ「向かう力」や他者とともに過ごす「関係性の力」を育むことの大切さを学習した。
同教室は、最終のプログラムとなる公開講座が12日の午後1時から、市中央公民館で「支援が必要な子どもの保育と教育を考える。トータル支援の子ども理解と子育て」をテーマに行われる。