上程議案に記載ミス続く/6月定例会
棚原議長が市当局に注意
14日に開会した市議会6月定例会で、市が上程した二つの議案に記載ミスがあり当局が訂正した後、正しい議案に差し替えた。この間、議会は休憩となり、議事進行に約1時間の遅れが生じた。今月3日の臨時会でも同様なミスがあったばかりで、棚原芳樹議長は「今後は議案を提案する際は、訂正等がないよう強くお願いする」と議長席から当局に注意を促した。
記載ミスがあったのは議案第85号「市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」で、提案理由の中に記した法律の名称と法令番号に誤りがあった。
もう一つは議案88号「市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例」の提案理由の中で記した法令番号が間違っていた。
議案書を担当した総務部の宮国高宣部長と、福祉部の豊見山京子部長は15日、本紙の取材に、単純な未確認などによる「確認ミスだった」と話した。
記載ミスについては14日に行われた上程議案に対する質疑の中で、國仲昌二氏が指摘した。國仲氏は「不法投棄ごみ残存問題でも、ずさんな事務処理の実態が浮かび上がった。当局は、再発防止策を強調していたが、一向に改善されていない。小さなミスの積み重ねは大きなミスにつながり、市民に大きな迷惑を掛けることになる」と語った。
同様な記載ミスは、今月3日の臨時会でも指摘されたばかり。この時は、開会前に当局が訂正した議案を差し替えたことから、議事進行に影響は無かった。