「場所を変更すべき」/陸自配備
下地政調会長、防衛省に要請へ
おおさか維新の会の下地幹郎国会議員団政調会長と市議会の21世紀新風会のメンバーが17日、市内のホテルで会見を開き、沖縄防衛局が宮古島市で駐屯地建設を予定している大福牧場周辺については反対の立場であることを表明。下地氏は「場所の変更が必要であることを私から防衛省には伝えたい」と述べた。
一方で、宮古島への自衛隊誘致については賛成の立場を強調した下地氏は「自衛隊は全力で誘致したい。しかし、水問題やいろいろな疑念が持たれている現在の場所は変更が必要。建設場所によって誘致賛成派の思いが否定的になってはいけない」との見解を示した。
さらに「市長がどういう考えか分からないが、私たちの考えがその方向であると分かればそれに対応した決断をしてくれると思う」と述べた。
もう一カ所の建設予定地である千代田カントリークラブ(上野野原)については「特別な事情(水問題)がない限り、反対とはならない。やりすぎると反対勢力と同じになる。防衛省がしっかり説明責任を果たせば良い」と述べた。
先月30日に同会の松井一郎代表(大阪府知事)が会見で、普天間基地の危険性除去のため、訓練の一部を下地島空港に移転する案を提唱し、それに対して21世紀新風会がその後の会見で「県内での新たな基地負担は認めない」との主張で、同案に断固反対の姿勢であることを発表したことについても見解を述べた。
「下地島空港は現在も普天間基地の一部訓練移設先として検討対象地か」の質問には「もちろん」と回答した。
さらに「県民の一番の理想は県外。私もそう思っている。しかし、その理想が簡単にはいかないことはみんな分かっている。新風会の言っていることを否定はしないが、私たちの党としては県内も視野に入っている」と説明した。
一方で下地氏は「優先順位からすると、一部訓練の移設候補としては馬毛島(鹿児島県)が最優先であり、地主ともほぼ調整は済んでいる。馬毛島で決まれば下地島空港の活用は無くなると思う」と説明した。