埋め立て率は11%/平良港改良事業
17年12月供用開始目指す
平良港第2ふ頭と第3ふ頭の間を埋め立てる漲水地区複合一貫輸送ターミナル改良事業が着々と進められている。沖縄総合事務局平良港湾事務所のまとめによると、16日現在の埋立面積は70㌃、計画面積6・4㌶に対する進ちょく率は11%となっている。2017年12月の供用開始を目指す。
同改良事業は、ふ頭機能の再編・強化を目的に12年度に着手。大型船の離接岸や効率的な荷役作業、緊急物資のスムーズな輸送の実現を図る。総事業費は約60億円。埋め立て作業は今年から実施している。
埋め立て作業は国と宮古島市が分担して行う。国が沖合部分、市はふ頭の間を埋め立てる。港湾事務所によると、国が埋め立てる面積は2・7㌶、市が3・7㌶となっている。
16日現在、国は計画地の東西の一部70㌃を埋め立てており、管轄面積の2・7㌶に対する進ちょく率は26%に達している。
国の埋め立て作業は17年6月までを予定。舗装工事は同年4~5月に着手する計画だ。市は週明けにも埋め立て作業に着手する。
この改良工事は、定期船の就航率が他の離島港湾に比べて低いことや、港湾施設の著しい老朽化、岸壁耐震強化未整備という現状を解消することが狙い。
事業の実施によって、大型船の離接岸が比較的容易になる。岸壁を北東風に対して同じ方向に造って横風の影響を低減させる。
埋立地の拡張で広大な荷さばき地を確保できるという事業効果もある。今まで以上に安全かつ効率的な荷役作業が行える。
岸壁の耐震も強化するため、大規模地震発生時等におけるスムーズな物資輸送が可能になる。