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産業・経済
2016年6月19日(日)9:07

補助額2億6700万円/農林水産物流通不利性解消事業

県が15年度実績を公表/宮古地区 輸送重量は4264㌧


農林水産物の輸送コスト低減事業の実績は宮古地区でも年々上昇している(資料写真)

農林水産物の輸送コスト低減事業の実績は宮古地区でも年々上昇している(資料写真)

 県農林水産部流通・加工推進課は18日までに、2015年度農林水産物流通不利性解消事業の地区別実績をまとめた。宮古地区における輸送重量は前年度比180㌧増の4264㌧、県全体の実績に占める割合は7・4%だった。補助額は2億6700万円で前年度比900万円増、率にして3・5%ほど伸びた。事業実績は徐々に上昇している。



 同事業は、県産農林水産物を県外へ出荷する際、沖縄の輸送コストの不利性を軽減することが狙い。


 出荷団体が県外出荷する際の鹿児島県までの輸送費を補助している。


 宮古島の出荷団体を対象とする補助額は、花き・水産物の航空輸送が1㌔当たり140円、その他の野菜や果樹は115円。船舶は全品目35円で、モズクは15円の補助額となっている。


 県のまとめによると、15年度の県全体の輸送重量は5万7874㌧。農業部門で3万8278㌧、漁業部門では1万9596㌧の輸送費を補助した。


 補助実績額は全体で26億7000万円(農業20億9100万円、漁業5億7900万円)だった。


 宮古地区の輸送実績の内訳をみると、農業部門は前年度比205㌧増の3329㌧、漁業部門は同比25㌧減の935㌧が補助対象となった。補助実績額は農業が同比1500万円増の2億4200万円、漁業は同比600万円減の2500万円という実績だった。


 なお、八重山地区の実績は農業、漁業合わせて3228㌧、補助実績額は2億6200万円。県全体の実績に占める割合は5・6%という実績だった。


 流通不利性解消事業は開始5年目を迎えた。年々輸送重量、利用団体が増えており、県は同事業の一層の活用を呼び掛けている。


 16年度の補助対象品目は前年度とほぼ同じ。野菜がゴーヤーやカボチャ、レタス、オクラ、トウガンなど計16品目。16年度から新たにキュウリを加えた。


 果樹はマンゴーやパパイヤ、ドラゴンフルーツ、アセロラ、パッションフルーツなどが対象となる。


 花きや畜産物、水産物の輸送費も補助する。


 補助対象者は農協や農事組合法人、漁協、農林漁業者等が組織する団体。申請の受付期間は来月8日までとなっている。補助適用期間は16年4月1日出荷分以降で、補助金の交付は原則として実績報告後。


 この事業に関する問い合わせは、県流通・加工推進課(電話098・866・2255)か、県宮古農林水産振興センター(電話72・2552)まで。


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