住民投票「なじまない」/市議会一般質問
自衛隊配備是非で市長
市議会(棚原芳樹議長)の6月定例会は22日、一般質問3日目が行われた。陸上自衛隊駐屯地の宮古島への配備について「了解する」との意思を示した下地敏彦市長に対し、山里雅彦氏が「最終的な判断は住民投票で決めるべきでは」の質問に、下地市長はこれまで通り「なじまない」と答弁した。
山里氏は「自衛隊配備問題の最終判断はぜひ、住民投票でしてほしい。市民の将来に向けた大切な問題であり、配備には賛否それぞれの思いがあると思う。最終的に住民投票でどちらに決定したにしてもそれ(住民投票)でノーサイドにしなければ大変なことになる。賛否両派が互いの立場を主張しながら住民投票という形で最終判断をしてほしい」と訴えた。
これに対して下地市長は「これまでも議会で再三答弁してきた。住民投票はなじまないと考えている」との主張を強調した。
住民投票について、下地市長は昨年の6月議会で「極めて、国防の問題は国の専管事項であり、なじまない」と答弁している。
そのほか、山里氏は陸上自衛隊駐屯地建設事業として防衛局から市当局に示された協議書や計画書を広く公表して議論すべきとして、その内容の開示を求めた。
これに対して、長濱政治副市長は「同協議書はすでに取り下げられており、防衛局に返還してる。そのため、市としてはその書類を所持していない」と説明した。