翔南建設など支部表彰/建設業労働災害防止大会
「安全の誓い」宣言
【那覇支社】建設業労働災害防止協会県支部(下地米蔵支部長)主催の第42回県建設業労働災害防止大会が22日、那覇市内のホテルで開かれ、労働災害防止活動に功績のあった個人や会社、工事現場の表彰を行ったほか、参加者全員よる「安全の誓い」宣言で、今年度の災害ゼロを目指し決意を新たにした。
下地支部長はあいさつで、「建設業は工事量が増大する中、担い手不足による経験の浅い新規入職者の安全衛生対策など喫緊の課題が山積する」と指摘した上で、「いかなる状況にあっても人命尊重という基本理念のもと、職場の安全衛生管理運動をより一層推進していこう」と呼び掛けた。 表彰式では、労働災害防止活動に積極的に取り組んだ功績を認め、支部表彰として優良賞(会社)に翔南建設、同(工事現場)に共和産業、山里建設、功績賞に下地雄良さん(大米建設)、上地リカさん(久吉組)らが選ばれ、下地支部長から賞状が贈られた。9月29日に名古屋市で開催される全国大会で本部表彰される、優良賞(工事現場)の大米建設、功労賞の豊見山常昭さん(久貝土建)らも紹介された。
同大会は県内建設業の関係者らが一堂に会し、過去の労働災害発生の現状を総括し、労働災害の絶滅に向けて前進するため毎年開催する。同県支部によると、2015年の県内建設業の死傷者数は172人で前年より17人減少したものの、死亡者数が前年より1人増の5人となり、依然として高止まり傾向が続いているとしている。
今年度の「安全の誓い」として、①28県建設業ゼロ災運動の取り組みの徹底②安全衛生管理体制の充実、安全衛生教育の積極的な実施③「墜落・転落」「建設機械・クレーン等」「倒壊・倒壊」の三大災害防止対策の徹底④熱中症予防対策の徹底⑤メンタルヘルス対策の推進ーを挙げた。