3氏が宮古振興策訴え/参院選沖縄選挙区
【那覇支社】宮古毎日新聞社は第24回参院選沖縄選挙区(改選1)に立候補している新人で幸福実現党県本部副代表の金城竜郎氏(52)、3期目を目指す自民党公認・公明党推薦の現職で沖縄担当相の島尻安伊子氏(51)、無所属の新人で「オール沖縄」を掲げる元宜野湾市長の伊波洋一氏(64)の3人にインタビューした。金城氏は、安倍首相の経済政策「アベノミクス」について評価を問いたいとし、最も訴えたい政策としてマイナンバー制度の廃止を挙げた。島尻氏は、これまでの実績と好調な県経済を踏まえ、政策を継続させる重要性を強調。伊波氏は、普天間飛行場の辺野古移設問題に決着を付け、日米政府を移設断念に追い込みたいと力説した。宮古振興については、金城氏がLCC(低価格運賃を提供する航空会社)を活用した宮古空港を中心とした観光振興を訴え。島尻氏は、航空運賃などの引き下げに取り組んできた実績を強調。伊波氏も、運賃への支援を制度化する必要性を指摘した。
宮古地区への陸自配備については、金城氏、島尻氏ともに、尖閣諸島の接続水域を中国軍艦が航行したことを踏まえ、国防上の観点から容認する立場を示したが、伊波氏は、「戦場を誘致するもの」として反対を強調した。子どもの貧困対策については金城氏は、企業や個人も参加する基金を新たに設立することを訴え。島尻氏は国の予算で確保した10億円を活用することに意欲を示した。伊波氏は、これまでの制度の活用や医療の無料化拡大などで対応することを掲げた。