今年度上半期 入域観光客21万6670人/宮古島市
前年比23・9%の増加
宮古島市の今年度上半期(4~9月)入域観光客数が21万6670人に達し、宮古島市となって初めて20万人の大台を突破した。前年比で23.9%の増加で、単月で見ても最も多かった8月は4万109人と、4年降りに4万人台を記録。9月は3万7882人で前年比50%もの大幅増となった。市で主な要因として、高校総体男子バレーボール競技の宮古開催と、民放のテレビ番組で宮古島が取り上げられていることを挙げている。
市観光商工局の発表によると上半期入域客数は、全国的な不況や新型インフルエンザの流行などで落ち込みを見せた前年同期の17万4872人と比較すると4万1798人もの大幅増に。過去3年で最も多かった08年と比べても2万983人上回った。
単月入域観光客数を見ても、すべての月で前年同月実績を上回っていて、特に8月は前年比1万1199人増となり、06年3月以来となる1カ月4万人以上を達成。さらに9月は前月比1万2650人、50.1%の大幅増を記録した。
今回の入域観光客数増の主な要因について、市観光商工局では7月30日~8月3日に宮古島で開催された高校総体男子バレーボール競技での選手と応援団の来島と、民放のテレビ局が全国ネットで、宮古島でお笑い芸人が民宿をオープンさせるという企画を毎週、放送している影響と分析。全日本トライアスロン宮古島大会で今年は初参加の選手数を増やすなど選手選考見直しを実施したことや、ツール・ド・宮古島、ロックフェスティバルなどへの参加、来場者が増加していることも底上げに一役買っているとの考えも示す。
奥原秀一観光商工局長は「下半期は関係機関との連携を深めながら、修学旅行生や農協観光などの団体ツアー、ゴルフツアーの誘致などに力を入れ、念願の年間入域客40万人を目指したい」と抱負を表明。さらに、今後も継続的に観光客を増やしていくには観光スポットはじめ島内の環境美化や受け入れ態勢の整備が不可欠との考えを強調し、「魅力ある島づくりに向け、市民全員で協力して取り組んでほしい」と呼び掛けた。