陸自反対、平和訴え/伊波洋一氏が演説会
「オール沖縄」前面に/参院選
7月10日投票の参院選沖縄選挙区に立候補している新人で元宜野湾市長の伊波洋一氏(64)の個人演説会が30日、市中央公民館で行われた。宮古島への陸自配備計画について伊波氏は「反対していく」と表明。その上で「安倍政権が狙う9条改正に反対する。平和な沖縄のために国政に送ってほしい」と支持を訴えた。結集した支持者は「オール沖縄」を前面に打ち出して伊波氏の当選を誓い合った。
演説会には衆参両院の県選出国会議員らが顔をそろえ、多くの支持者とともに気勢を上げた。
ひやみかち・うまんちゅの会宮古支部共同代表の奥平一夫氏は「オール沖縄の代表として、伊波さんを何としても国政に送る。宮古島には自衛隊配備問題がある。宮古島市の未来にとっても重要な選挙だ」と伊波氏への支持を呼び掛けた。
後援会の下地学共同代表は「伊波さんは確実に支持を広げている。現職を国政に送ってはいけない。伊波さんを当選させ、翁長県政を支えながら県政を発展させよう」と力を込めた。
仲里利信衆院議員は「本当の沖縄のことを言える国会議員を送り出そう。私と一緒に沖縄のために頑張らせてほしい」と強調。赤嶺政賢衆院議員は「投票箱のふたが閉まるまで、一瞬でも勝ったと思わないように力を発揮しよう」と熱を込めた。
糸数慶子参院議員は「沖縄の声を国政の場で伝えられる人こそ沖縄の代表だ」と伊波氏の人柄を前面に打ち出して支持を訴えた。亀濱玲子県議は「今こそ伊波さんが国政、国会に求められている。心を一つにして頑張ろう」と語気を強めた。
伊波氏は「オール沖縄の立場の新基地建設の中には自衛隊の建設も入っている。私は宮古島での新基地建設にも反対していく」と決意。「国会の場で、沖縄県民は2度と戦争を求めていないということを強く訴え、この自衛隊配備にも反対していく」と述べた。
米軍普天間飛行場の返還後の跡地利用に伴う振興発展ほか、「県民所得の向上、子育て支援の充実に向け、国政の場から翁長県政を支えていく」と述べた。
最後は参加者全員が手をつないでガンバロー三唱を行い、伊波さんの当選に向けて気勢を上げた。