前年比横ばいの6万7000円/16年1月県内路線価
西里大通りが宮古最高/県内最高は「国際通り」の63万円
【那覇支社】沖縄国税事務所は1日、2016年1月1日時点の県内路線価を発表した。宮古地区での最高値は、「平良字西里の西里大通り」の1平方㍍当たり6万7000円で、前年から横ばいとなった。西里通りが宮古地区の最高値となるのは、1999年から18年連続。
また、同日公表された国税庁のホームページによると、このほか市場通りは6万2000円、下里通りは6万1000円。いずれも前年と同じだった。
宮古島管内の最高路線価は92年~94年の23万5000円をピークに、95年から下落に転じた。その後、07、08年は横ばいとなるものの、リーマンショック後の09年から5年連続で下落した。14年には横ばいとなったが、昨年は再び下がっていた。
ただ、昨年は前年比1・5%のマイナスで、95年~06年の年平均7・9%下落、09年~13年の年平均4・2%下落に比べて下げ幅が縮小する傾向を見せていた。
県全体の最高路線価は、那覇市「国際通り」の63万円(前年比5・0%増)。昨年の前年比3・4%増に比べ、上昇率が拡大した。
沖縄都市モノレール15駅のうち地価が上がったのは14駅で、昨年の8駅から大幅に増えた。
八重山地区の最高値は、石垣市字大川の「市役所通り」の11万円で、前年比横ばい(昨年は同4・8%増)となった。
県内路線価の平均値は、前年比1・7%の上昇(昨年は同0・3%増)で、2年連続の伸びとなった。
路線価 主要道路に面した1平方㍍当たりの土地の1月1日時点における評価額。土地の相続や贈与を受けた人の税額を算出する基準となる。公示地価や売買実例価格、不動産鑑定士の評価などを参考に、公示地価の8割程度を目安として国税庁が算出する。