あま~い果実、全国へ/宮古郵便局
マンゴー、パインを出荷
宮古郵便局(高良靖局長)は4日、宮古島産マンゴーとパインのゆうパック出荷を始めた。局構内で出荷式が開かれ、生産者や関係団体の代表が参加してみずみずしく実った果実の初出荷を祝った。マンゴー生産者の辺土名忠志さんは「甘く、うまい果実を食べる幸せを全国各地に届けてほしい」と話した。今年の取り扱い目標はマンゴー3万5000個、パイン2000個の計3万7000個。
宮古郵便局は毎年マンゴー、パインを取り扱っており、昨年の取扱量はマンゴー4万5700個、パインは1600個だった。今年は天候不良によるマンゴーの大幅減で、取扱量も前期を下回る見通しだ。
出荷式で高良局長は「宮古島産のマンゴー、パインは、甘い香りと濃厚な味わいで全国から高い評価を受けている」と待ち望む消費者が多いことをアピール。「ゆうパックを丁寧かつ迅速に取り扱い、全国で心待ちにしている皆さんへ届けたい」と話し、安全輸送を誓った。
来賓を代表してあいさつした下地敏彦市長は「宮古島の青空の下、まぶしいほどの太陽光を浴びて実り育ったマンゴーが、全国各地に届けられ、多くの人々に味わってもらうことは生産者としても市としても喜ばしいこと」と出荷を祝った。
生産者代表の辺土名さんは「大幅な減産が見込まれているが、農家のたゆまぬ努力と南国の太陽光をたっぷり浴びたマンゴーはおいしく仕上がっている」と高品質を誇った。
テープカットの後、マンゴーやパインのケースがトラックに積み込まれた。一列になった関係者が箱を手渡しで運び、出荷の喜びを分かち合った。
試食会もあった。愛らしく踊って出荷式に花を添えた花園保育所の園児たちが一口サイズのマンゴーやパインをぱくり。口いっぱいにほおばって笑顔を見せていた。
今期のマンゴーは暖冬の影響で花芽分化が遅れ、曇天や長雨も重なって開花にばらつきが見られた。結果として収量は前年に比べて4割減となる約454㌧にとどまる見込みだ。