きょうから三日攻防/参院選
各候補者、最後の引き締め
【那覇支社】第24回参院選は、きょう7日から選挙戦の最終盤「三日攻防」に突入する。沖縄選挙区(改選1)に立候補している新人で幸福実現党県本部副代表の金城竜郎氏(52)、3期目を目指す現職で沖縄担当相の島尻安伊子氏(51)=自民党公認、公明党・おおさか維新の会推薦=、新人の無所属で「オール沖縄」を掲げる元宜野湾市長の伊波洋一氏(64)の3陣営は、大票田の沖縄本島を中心に街頭演説などで支持を訴える。また、組織の引き締めや投票先を決めていない無党派層への浸透にも力を入れる。
6日、各候補者は宮古出身者が多く住む沖縄本島の那覇市や浦添市で、積極的な選挙活動を行った。
マイナンバー制度廃止を掲げる金城氏は、午前中に宮古地区であいさつ回りをし、その後は那覇市の首里や浦添市経塚で街頭に立った。
これまでの沖縄担当相としての実績を強調し、子どもの貧困対策などを政策の柱とする島尻氏は、浦添市大平で街頭演説を行った後、久米島で選挙活動を行った。
普天間飛行場の辺野古移設や宮古地区への陸上自衛隊配備へ反対を表明している伊波氏は、午前中は浦添市の各所で重点的に活動し、夕方からは那覇市民会館で個人演説会を実施した。
今回の選挙で、沖縄選挙区は普天間飛行場の辺野古移設問題が最大の争点となった。5月以来、米軍属が逮捕された女性殺害事件など米軍関係者による犯罪が相次いだことも背景にはあるとみられる。
全国的には、安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」の評価や、憲法改正への取り組みも争点となっている。
陸上配備をめぐり各候補者の対応が分かれたことから、宮古地区での票の動きも注目だ。
また、選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられて初めての国政選挙になることから、若者の投票動向も注視される。