伊波さん、カチャーシーで喜び/参院選沖縄選挙区
早々の「当確」、満面の笑み
【那覇支社】10日に投開票が行われた参院選。沖縄選挙区(改選1)では無所属の新人、伊波洋一さんが初当選を果たした。開票前の「当確」に、選対本部に詰め掛けた幹部や支持者らは一様にびっくりしながらも、割れんばかりの拍手や手拍子で喜びを分かち合った。伊波さんは「おめでとう」「やった、やった」の祝福の声に包まれてカチャーシーを踊り、県民の声を国政の場へ届ける決意をみなぎらせた。
午後8時前に、成子夫人と一緒に登場した伊波さん。少し緊張気味だったが、すぐにテレビから「当確」の速報が流れると、満面の笑みを浮かべ、詰め掛けた支持者らにおじぎしたり手を振ったして感謝の気持ちを現した。
マスコミ各社のインタビューに伊波さんは「国政の場で、辺野古新基地の断念を安倍政権に対して強く要求していく」と切り出し、表情を引き締めた。
「県民が基地の重圧に苦しんでいることを一切考慮せずに、新たな基地建設を押しつけようとす安倍政権に対する怒りが県民の間に広がった」。笑顔は見せずに勝因を強調した。
「沖縄は大きな成長の時期に入っていく」と先を見据えた上で、翁長知事が掲げている「21世紀ビジョン」や「アジア経済戦力構想」が今後は日本を引っ張っていくと力説した。
「日本政府には沖縄の発展に協力してもらいながら、国政の場で翁長知事を支えていきたい」と抱負。「この結果は安倍政権だけでなく、アメリカ政府も認めて辺野古新基地はなしということを前提にしながら進めていきたい」と決意を示した。
成子夫人もマイクを握り「多くの皆さんから勇気と元気と希望をもらった。これからは、国会議員の妻として伊波洋一を支えていきたい」と話した。