「あれ、ポスターがない」/参議院選掲示板
下地地区などでボード撤去
参議院選挙沖縄選挙区の立候補者ポスターを貼る掲示板が下地地区など一部の地域で掲示されないまま、10日の投開票を迎えていたことが分かった。下地の一部市民からは「こうして、ポスターが貼られないまま選挙戦が過ぎてしまったことは残念だし、公平な選挙になっていないと思う」と不満の声が聞かれた。
市選挙管理委員会によると、参院選のポスター掲示板は市内158カ所に設置し、その管理は市シルバー人材センターに委託しているという。
本紙が確認しただけでも西原1カ所と下地の3カ所で掲示板は無く、枠組みだけとなっていた。
こうした状況について、市選管では「台風1号の接近で5日に県と調整して、掲示板を一時撤去するよう同センターに依頼したが6日には宮古に影響は少ないとの予報になり、撤去しないよう伝えてあったのでそのまま残っていると思っていた」と困惑した様子で話した。
市選管が西原集落入り口の掲示板がないことに気づいたのは10日朝で、午前中に管理するシルバー人材センターに問い合わせたが連絡はつかなかった。
その後、下地地区でも複数箇所設置されていないことが判明し、同センターに問い合わせたが連絡が付かない状況が続いたという。
本来設置されるはずの掲示板が設置されないままとなっていることについて、市選管は「条例では『設置するように』とはなっているが、設置しない場合の罰則は無いと思う。公選法でもそうした条文がないので、どうなるのかは今の段階では分からない」と述べた。