来年4月供用開始 ドーム型がお目見え/進ちょく率50%
天候に左右されず各種行事/スポーツ観光交流拠点施設
建設中のスポーツ観光交流拠点施設の建物外観がお目見えした。宮古では初のドーム型施設で、天候、季節に左右されずに、年間を通してスポーツや各種イベントに対応できると期待を集めている。市振興開発プロジェクト局によると、進ちょく率は6月末で約50%。来年4月の供用開始を目指す。
建設場所は宮古空港東側で、駐車場を含む総敷地面積は約4万1576平方㍍。用地は市が久貝、松原両自治会から6030万円で購入した。
建物は全天候に対応するドーム型で、建築面積は5952平方㍍。アリーナ面積は約3600平方㍍、高さは約25㍍。フットサルコートが2面、ゲートボール場は6面の配置が可能となる。
音楽イベントにも対応、災害時には空港からの一時避難所となるよう計画されている。駐車スペースは約500台。
市は同施設の有効利用を図るため、振興開発プロジェクト局に担当職員2人を配置し、関係機関への協力依頼と供用開始の周知を含めた宮古島のPR活動を展開。イベントなどの誘致へ向けた取り組みを強化している。
市では既存のイベントとしてトライアスロン行事やクイチャー大会、産業まつり、音楽イベントなどでの利用を想定しているが、新規イベントの誘致にも積極的に取り組む考えだ。
市によると、総事業費43億円余で、うち8割は一括交付金を充て、残り2割は国からの借入金。借入金のうち1割は交付税措置されることから市の負担分は総事業費の1割としている。
同施設を巡っては、総事業が当初計画では約30億円だったが、建築資材の高騰や人件費の増加、消費税率アップにより事業費が膨れ上がった。
一部議員からは、一点集中型の予算編成で、他の事業へのしわ寄せに懸念が寄せられた。
また、膨大な事業費に加え、ゲートボールやフットサルなどの限られた室内スポーツしか利用できないことなどから見直しが求められた経緯がある。
同施設に隣接する土地には、サンエー(本社・宜野湾市)が大型ショッピングセンター「サンエー宮古島シティ」(仮称)を出店させる計画で、18年春着工、19年秋ごろオープンを予定している。