親子で金銭感覚磨く/キッズマネー講座
女性銀行員が楽しく指導
親子でお金の大切さや正しい使い方などを学ぶ「キッズマネー講座」が22日、市内の書店で開かれた。3歳~小学校低学年の子供とその保護者が参加。お菓子や果物など、自分の好きなお店を開き、商品の売り買いを通して金銭感覚を磨いた。
講師は、大阪在住でキッズマネーステーション認定講師の資格を持つ現役銀行員太田伸子さん。
太田さんはまず、子供たちに「商品づくり」と称して、パンや果物などの絵に色を塗らせ、思い思いに値段を付けさせた。
子供たちに釣り銭が入った財布を手渡し「開店」を告げさせると、保護者らが買い物に訪れた。
子供たちは「いらっしゃいませ」と元気な声で迎え、自慢の商品をPR。売れると手持ちのお金が増えていく感覚や、値段が高すぎると買い物客の財布のひもが堅くなることなどを遊び感覚で学んでいた。
太田さんは保護者へのミニ講話で、電子マネーやネットショッピングなど、お金を取り巻く環境は日々変化していることを指摘。「お金の話は、学校ではなかなか教えてくれないので、お父さんとお母さんが先生にならなければいけない」と話し、子供が将来、お金のことで悩んだりトラブルに巻き込まれたりした時、隠さずにすぐ相談できるような家庭環境をつくることが大切だと訴えた。
5歳の息子と参加した吉廣裕美さん(37)は「小学生になればお小遣いをあげようと思っているが、いくらなら良いのか。私自身も勉強するつもりで参加した」と話した。