西軍勝利、豊漁だ/東西大綱引き
夏まつり、盛況にフィナーレ
「宮古島夏まつり2016」(主催・同まつり実行委員会)のフィナーレを飾る東西大綱引きが24日、市公設市場前交差点で行われた。下里通りを埋め尽くした市民が東西に分かれて大綱を引き合った結果、西軍が勝利して向こう1年の豊漁が約束された。祭りは大盛況のうちに幕を閉じた。
大綱引きは、午後7時すぎに始まった。幕開けは上区獅子舞保存会による獅子舞。勇壮に場を清めた。
開会行事では行事担当を務める宮古青年会議所の下地盛智理事長が「思い切り綱を引いて宮古島夏まつりを盛り上げてほしい」と交差点いっぱいの市民や観光客に呼び掛けた。「この大綱は地域の青年と絆を深めながら1カ月余りをかけて作り上げてきた。素晴らしい宮古島にしていくんだという思いを込めて大綱を引こう」と声を大にした。
鏡開きの後、大綱引きがスタートした。雄綱と雌綱合わせて110㍍に及ぶ大綱を「かんぬき」棒でつなぎ合わせると号砲一発、東西に分かれた市民が一斉に綱を引き合った。
地元市民のほか、観光客も参戦。子どもから高齢者まで幅広い年齢層の参加者が、「ワッショイ、ワッショイ」の掛け声に合わせて綱を引く手に力を込めた。
第1戦は西軍、第2戦は東軍が勝利し、決着の第3戦は西軍が制した。西軍綱頭の砂川裕寿さん(31)が勝ち名乗りのみこしに乗って宙に舞うと西軍陣営から大きな歓声が上がった。
初めて綱頭を任された砂川さんは「まずは綱頭を自分に任せてくれたすべての人に感謝したい」と感無量の様子。額の汗をぬぐいながら「最高の気分。これで豊漁が約束された。やはり西軍は強いですね」と笑顔で大役の感想を話した。
2日間にわたって開催された夏まつりは大綱引きですべての日程が終了。今年も多くの市民が涼を求めて市内3商店街に訪れ、夏のにぎわいを満喫した。