乗船して就業体験へ/琉球海運、多良間海運
宮総実の生徒も参加
【那覇支社】沖縄総合事務局は25日、宮古総実高と沖縄水産高の生徒が内航船に乗船して当直などを経験する就業体験(インターンシップ)を実施すると発表した。海上輸送を担う船員を確保する取り組みの一環で、宮総実の参加は2年目。海洋科学科の生徒15人が参加する予定で、8月中に琉球海運や多良間海運などの船に乗船する。
沖縄総合事務局によると、国内輸送に従事する内航船の船員数は、現状では横ばいだが、高齢化の進展により数年後には不足することが予測されている。
このため、沖縄若年内航船員確保推進協議会(事務局・沖縄総合事務局運輸部)では、県内の水産系高校の生徒に対して内航船の魅力を体験してもらい、将来的には船員への就職を促すことを目的として、インターンシップを実施している。
期間中は、危険のない範囲で航海の当直や出入港作業、荷役作業の体験や見学を行う。
宮総実は、昨年から参加し、「どういう風に船に乗るのか分かって良かった」「将来のために生かしたい」などの感想があったという。
同校の生徒は、今年は多良間海運の「フェリーたらまゆう」(期間8月1日~5日、8月16日~20日)や琉球海運の「ちゅらしま」(8月4日~7日)のほか、東亜運輸の内航船でもインターンシップを実施する予定。