1年ぶりの再会喜び合う/宮古島保養プロジェクト
福島の親子11組38人来島
2011年に発生した福島第一原子力発電所の事故の影響が今なお残る福島県から子供たちと親を宮古島での保養に招くプロジェクトへ参加する福島の親子たち11組38人が26日、宮古入りした。4回目を迎えた今回、宮古空港では昨年も来島した福島の家族と宮古島の受け入れメンバーらが1年ぶりの再会を喜び合った。滞在は8月1日までで、その間、福島の家族たちはホストファミリーらと宮古島の自然などを満喫する。
「うむい宮古島保養プロジェクト満月」(主催・同実行委員会)と名付けられた同取り組みは2013年から行われていて今年で4回目となる。市民団体「うむい宮古島」が製作する「笑顔カレンダー」の収益や取り組みに賛同する団体や個人からの寄付金などで、福島県の子供たちを放射線量の低い地域で一定期間過ごす保養のため親と一緒に宮古島へ招いてきた。福島からの参加者は今回が初参加の家族もいれば、2回目や3回目、毎回という家族もいて、複数回来ている家族らは宮古島に到着し空港ロビーで受け入れメンバーらと再会すると、握手をしたり抱き合ったりして喜び合った。
実行委員会の下地昌伸委員長は福島の家族に向け「皆さんおかえり。4回目の宮古島保養がスタートするこの日を楽しみにしていた」、瑞慶山麗子副委員長は「ようこそ。楽しんで1週間を過ごそう」と呼び掛けた。
福島からの家族を代表して関健至さんは「今回、宮古島に来て自然を満喫して、宮古島の優しい人たちと触れ合って、1週間という長いようであっという間の時間をみんなの記憶に残るよう、大切な時間にしたい」とあいさつ。吉田陽(ひなた)君(11)は「海で遊びたい」と宮古島で楽しみにしていることを語った。