海の恵みに感謝
船釣りなど体験学習/池間小中PTA主催
併置校の池間小中学校PTA(親泊瑞姫会長)主催の海の体験学習が30日、池間島のカギンミ海岸で開催された。児童・生徒とその保護者、教員、漁師、住民ら総勢約80人が参加。子どもたちは、海の恵みに感謝し、海の大切さを実感した。
小学生の1・2年生8人が磯の生き物観察、3・4年生6人がリーフに棲む魚の学習・シーカヤック体験、5・6年生8人が刺し網漁体験、中学生12人が船釣り体験などを行った。子どもたちは体験を通して、生き生きとした表情を見せていた。
中学生は、オレンジ色のライフジャケットを着用し、漁船に乗船。漁師の案内で釣りポイントに釣り糸を垂れた。タカサゴやキツネウオなどを釣り上げ「やった」と歓声を上げていた。
引き潮で干上がった磯では、子どもたちがまな板を敷き、その上で魚をさばいた。包丁で魚のうろこを取り、腸を取り除いた。
保護者らが中心となって刺し身や油揚げ魚の料理で振る舞った。全員が美味しそうに舌鼓を打ち、笑顔が広がっていた。
屋嘉比邦昭校長は「保護者や漁師、住民らが、子どもたちのために積極的に協力してくれたので、とても良かった」と感謝した。
親泊会長は「暑い中、子どもたちのために地域住民が多く参加し、感謝でいっぱい。イベントは大好評だった」と笑顔で振り返った。
沖釣りを体験した平良尚也君(3年)は「船酔いできつかったが、義務教育最後の良い思い出になった」と額に汗を浮かべて話した。
奥平姫音さん(2年)は「タカサゴを15匹釣った。意外に多く釣れた」と声を弾ませていた。
同学習は、ふるさとの良さを知り、池間島を愛する幼児・児童生徒を育てるなどが狙いで開催された。