上半期執行率42%/市10年度公共事業
前年度繰越分は90%超
宮古島市財政課はこのほど、2010年度上半期(4月~9月)の公共事業執行状況を発表した。それによると、現年度分の工事執行額(契約ベース)は36億2000万円で、執行率は42・4%だった。工事予算総額の約60%を占める建設部と農林水産部の執行率が35~50%に止まった。前年度繰越分の執行率は91・8%で額にして17億1000万円だった。
現年度執行率が上半期で42・4%だったことに対し長濱政治副市長は「建設部などの用地買収には時間を要するので、執行が下半期に偏ることが多いが、各部に対し年度内完了に向け努力するよう指示をしている。市民サービスのために頑張っていきたい」と話した。
現年度分(予算総額85億4100万円)の執行状況を主な部署別に見ると農林水産部が予算額27億6900万円に対し、執行額が14億800万円(執行率50・9%)。建設部が24億8900万円に対して同8億6800万円(同34・9%)、教育委員会は17億5300万円に対して同5億6000万円(同32%)となった。
教育委員会の上地廣敏部長は30㌫台の現年度分執行率について「北小学校の校舎建設工事が設計段階で遅れが出たほか、各学校に設置した太陽光発電の入札残の処理などが影響している。平良中校舎建設工事の仮契約の承認、池間の校舎の入札などが行われば改善される。中学校の校舎整備、建設は年度内に完了を予定している」と現状を説明した。
農水部の現年度執行分には基盤整備事業や農村環境整備事業が含まれており、前年度繰越の執行分は下地のピサタ地区、上野のカギモリ地区、ティマカ地区と城辺の皆福地区などでの基盤整備事業のほか、池間漁港漁業用施設(製氷施設)の建設などが含まれており、事業はほぼ終わっている。
建設部の現年度執行分には道路整備事業のほか竹原地区区画整理事業などが含まれている。前年度繰越の執行分は道路整備事業のほか、港湾や住宅整備事業でほぼ完了している。
前年度繰越分は農水部が8億4600万円に対して執行額は8億200万円(執行率94・9%)、建設部が3億3700万円に対し、同2億7000万円(同80・2%)、教育委員会は5億9900万円に対し、同5億5700万円(同92・9%)だった。