管理体制など確認/市長が障害者施設訪問
相模原殺傷事件受け
今年7月に神奈川県相模原市の障害者施設で入居者19人が殺害される殺傷事件が発生したことを受け、下地敏彦市長は10日、規模が大きい市内の障害者入所施設3カ所を訪問し、安全管理体制や職員の勤務状況などを確認した。
今回の訪問は下地市長の意向により実施されたもので、市長のほか福祉部の豊見山京子部長、障がい福祉課の下地克浩課長らが青潮園とふれあいの里、漲水・あけぼの学園の3施設を訪れ各施設の現状などについて話を聞いた。
青潮園では下地徹常務理事が、職員用通用口は24時間開いているものの夜間は警備員を配置し人の出入りを確認していること、緊急時には施設の責任者や関係機関へ電話連絡が入る体制となっていること、定期的に避難訓練を行っていることなどを説明した。
下地市長は今回の訪問を振り返り「今回の事件について、各施設とも思いがけなかったことと驚いていたという印象を語っていた」とした上で、「施設側はしっかりとした対応をしてくれている。今のところ市に対して何らかの改善要請などはないが、要請があれば対応していきたい」との考えを示した。