上与那原選手が副知事表敬/リオ・パラリン車いす競技
日本代表コーチ 下地さん(与那覇出身)も同行
【那覇支社】リオデジャネイロ・パラリンピックの陸上競技に出場する上与那原寛和選手(45)=SMBC日興証券、沖縄市出身=と、代表コーチの下地隆之さん(35)=NPO法人バリアフリーネットワーク会議職員、下地与那覇出身=らが12日、県庁を訪れて安慶田光男副知事と懇談し、大会に向けた意気込みを語った。
上与那原選手は2008年北京のフルマラソンで銀メダルを獲得し、県民栄誉賞を授与された。北京、ロンドン五輪に続き、3大会連続の出場となる。車いす陸上の100㍍、400㍍、1500㍍の3種目に挑む今大会には「前回のロンドン大会ではメダルなしの悔しい思いをしたので、4年間しっかり時間をかけて調整してきた。今回は素晴らしいパフォーマンスができると思う。獲るべきものを獲りに行きたい」と目を輝かせた。
県内初の日本代表コーチとなる下地さんは「指導に携わる立場として、沖縄の選手や指導者の後輩たちが継続してパラリンピック大会に出場できるように頑張りたい」と話した。旧宮古農林高校(現宮古総合実業高校)卒業後、県内の専門学校に進学し、障害者スポーツ指導員の資格を取得。現在、県内スポーツクラブ「アスリート工房」の障害者コースのコーチや県身体障害者陸上競技会の事務局長を務めている。
安慶田副知事は「ぜひとも今度は、一番良い金色のメダルを沖縄に持ってきてほしい。国民、県民挙げて応援したい」と激励した。
パラリンピックは夏季五輪後の9月7~18日に開催され、170以上の国・地域から約4350人が参加する。実施競技は車いすバスケットボールやシッティングバレーボール、ウィルチェアーラグビーなど22競技528種目に上る。4大会連続出場の仲里進選手=浦添市出身=もウィルチェアー(車いす)ラグビーのサブメンバーとして参加する。