スポーツ振興の仕掛けを/県スポーツ推進委員研究大会
全国連合の土谷さん講演
全県のスポーツ推進委員が集う第54回県スポーツ推進委員研究大会が27日、市中央公民館で開かれた。200人以上が参加し、大分県スポーツ推進委員協議会長の土谷忠昭さんの講演やシンポジウムを通して、推進委員としての資質を高めた。土谷さんは「推進委員はスポーツ振興の仕掛け人だ」と強調し、意識を変えて地域住民を生涯スポーツに誘うよう呼び掛けた。
推進委員は、スポーツ推進のための事業にかかる連絡調整のほか住民に対して実技指導や助言を行う。各市町村が委嘱している。
宮古島市は19人、多良間村は2人がスポーツ推進委員として活動している。
開会式で、県スポーツ推進委員協議会の太田敏勝会長は「県民一人一人が気軽に親しむことができる生涯スポーツ活動の中心的役割を担っていくためにさらなる資質向上や意識改革が求められる」と話し、大会で研さんを積むよう促した。
この後、土谷さんが講演を行った。県スポーツ推進計画の概要版を示し、推進委員としてしっかり目を通すよう勧めた。「読んでみて分からないことがあれば行政に聞いて理解しなければならない」と述べ、能動的に県の計画を把握することの重要性を説いた。
住民が意欲的にスポーツを実践できる環境づくりに向けては、「自分たち(推進委員)の意識改革が必要になる」と主張し、「指導者ではあるが、『一緒に楽しもう』という気持ちが大切なこと」と話した。
最後に土谷さんは「スポーツ推進委員が変われば地域が変わる」と述べ、士気を高めた。その上で地域ごとに課題を吸い上げ、住民参加型のスポーツ実践計画を立てるよう助言。併せて日ごろから資質向上に努めるよう呼び掛けた。
研究大会はきょう28日まで。ウオーキングやファミリーバドミントンの実技研修が行われる。