社会・全般
2016年9月1日(木)9:04
手話の普及推進へ
県施策協議会が初会合
【那覇支社】耳に障害を持つ住民が参加しやすい社会をつくるため、手話の普及を目指す「沖縄県手話施策推進協議会」の第1回会合が31日、那覇市の県庁内で開催された。協議会では、真謝孝沖縄聴覚障害者情報センター施設長を会長に選出したほか、手話の普及を図る県の推進計画について調査と審議を進めることを決めた。
手話施策推進協議会は、県が4月から施行している沖縄県手話言語条例に基づいて設置されている。委員は、野原龍信沖縄県聴覚障害者協会会長や、又吉安一沖縄県立ろう学校校長など13人で構成する。
会長に選ばれた真謝氏は、「県の計画に対して委員で意見交換したりアイデアを提供したりして、(耳の聞こえない)皆さんの生活に沿ったものにし、学校教育でも耳の不自由な子どもたちの学習環境の改善につなげたい」とあいさつした。
沖縄県手話言語条例では、県が市町村と連携して手話通訳者を養成することや、学校教育で手話の普及に努めることを規定している。