タクシー初乗り460円に
来月から30円値上げ/総合事務局が公示
沖縄総合事務局は1日、宮古島市を含む離島地区のタクシー運賃(普通車)の初乗り(1・167㌔)の上限額を現行430円から30円アップの460円に改定する。加算運賃は現行365㍍ごとに60円を、341㍍ごとに60円に改定する。同日、公示した。10月1日から適用される。改定は2008年以来8年ぶり。
深夜早朝割増の時間帯を除き、宮古空港を起点に市役所平良庁舎までは1300円(現行1210円)、うえのドイツ文化村までは1600円(同1510円)、東平安名崎までは3880円(同3610円)にそれぞれ改定する。
離島地区のタクシー運賃の改定については宮古、八重山の事業所から、乗務員の待遇改善などを理由に申請があった。
同事務所は今回の改定について、「タクシーサービスの質を維持するためには、運転者の労働条件について一定の水準を確保することが必要であることを勘案した」とし、実績における運送収入に対する人件費(運転者)の割合を維持した上で、健全な経営が成立する水準の運賃を設定するという考え方で査定を行ったとしている。
同事務所は運賃改定の認可・実施後、県ハイヤー・タクシー協会に対し①運転者の労働条件改善についての考え方を利用者に対して積極的に表明すること②実績における運送収入に対する人件費(運転者)の割合を維持させることなどにより、適切に運転者の労働条件の改善措置を講ずること-などを指導していく。