市政への関心7割/人件費抑制の声多く
第2次市総合計画 市民アンケート結果
宮古島市がこのほど、第2次市総合計画の策定に当たって実施した市民アンケートの結果(速報値)を公表した。市政に関する問いでは、「大いに関心あり」「やや関心あり」と答えた人が全体の67・1%に上った。行財政改革では、組織のスリム化と人件費の抑制を求める声が最も多かった。
第2次総合計画に生かすアンケートは今年6月に行った。調査対象は市内在住の18~80歳の市民3000人で、地域別に案分して無作為に抽出した。このうち511人の回答(回収率17%)があった。
市政に関する質問では「大いに関心あり」が全体の28%、「やや関心あり」が39・1%だった。「どちらでもない」は17・6%、「あまり関心なし」「まったく関心なし」は計12・2%だった。
行財政改革で取り組むべき点を二つ選択するよう質問したところ、「行政組織をスリム化し、人件費等を抑制する」と答えた人が185人(36・2%)と最も多かった。
次いで「民間の経営感覚を見習い、経費を節減する」との回答が150人(29・4%)、「市の助成金、補助金の制度を見直す」という意見は140人(27・4%)だった。
行政や政策を評価する制度の導入を挙げる人も多く(66人、12・9%)、抜本的な行財政改革を求める市民の意向が浮き彫りとなった。
アンケートではこのほか、生活環境や教育、福祉に関する質問も行った。
「住みやすさ」に関する質問では「とても住みやすい」が31・1%、「やや住みやすい」が43・2%で、多くの市民が住みやすさを感じていることが分かった。
自然の豊かさや気候の良さ、住環境などを住みやすさの理由に挙げる市民が多い半面、「安定した職場」に関する問いには「あまり当てはまらない」という回答が28・8%と最も高かった。雇用環境の向上を求める市民の声を裏付けた。
家庭におけるエコの取り組みについても質問した。「実践していない」と「なるべく実践」が%前後で拮抗し、「たまに実践」(20・4%)、「いつも実践」(11・9%)の順だった。
環境関係では、市民の満足度指数を出した。▽地下水の保全▽美しい海や海岸の保全▽景観の保全▽再生可能エネルギーの導入▽まちの花と緑を増やす-の5項目に関する満足度を聞いたところ、「どちらでもない」とする回答が最多となり、「とても満足」「やや満足」を上回った。
満足度指数が著しく低かったのが「不法投棄ごみの処理」。「とても不満」の回答が511人中218人(42・7%)に上った。「やや不満」が127人(24・9%)で続き、市民の不満が数字で示された。