経常利益1億1900万円の赤字/宮古製糖
株主総会で決算など説明
宮古製糖(安村勇社長)の第57期(2015年7月1日から16年6月30日)定時株主総会が16日、JAおきなわ宮古地区本部大ホールで開かれた。第57期の決算など2議案が審議され、いずれも全会一致で承認された。同期は操業期間長期化に伴う人件費増加などにより、経常利益でマイナス1億1917万円、当期純利益はマイナス6590万円と赤字を計上した。
同社第57期の決算状況は、売上高は36億8405万7736円、そのうち売上原価は35億2096万4380円で、売上総利益は1億6309万3356円。そこに営業外収益を加え、販売費および一般管理費と営業外費用を差し引いた経常利益はマイナス1億1917万8188円となり、当期純利益もマイナスの6590万3828円と赤字を計上した。
株主総会では経営陣が第57期事業報告を行ったほか、貸借対照表や損益計算書など同期の計算書類の承認と、退任取締役に対する退職慰労金贈呈の金額と時期について取締役会に一任することを求める議案が提案された。
赤字となった理由として安村社長は「製糖日数が例年より40日から50日延び、かなりの人件費となったほか、長雨で歩留まりも悪く、収量が同じでもこういう結果になった」と説明した。
株主総会の冒頭、安村社長は「製糖事業の経営安定化はサトウキビが命ということを胸に、関係機関や株主、生産農家と緊密な連携を図りながら、良質原料の生産安定化を目指し、役職員一丸となって会社経営の安定化に取り組んでいきたい」などとあいさつした。