防衛議員連盟が発足
保守系議員ら12人で構成/会長に佐久本氏
国防意識の普及や自衛隊の必要性などについて、市民に理解してもらうことなどを目的に市議会の保守系議員らで構成する県宮古島市議会防衛議員連盟がこのほど発足した。12人のメンバーのうち10人が16日に市役所平良庁舎で会見を開き、役員体制や今後の取り組みなどについて説明した。会長には佐久本洋介氏、副会長は垣花健志氏が就任している。
会見で佐久本会長は「6日に総会を開いて発足した。私たちは現在の尖閣に対する中国の問題や災害時の対応についても自衛隊の必要性はあると感じている。この組織の発足で賛成の市民も声を上げやすくなると思う」と述べた。
メンバーは与党会派議員が13人中8人で、新保守クラブが3人全員、21世紀新風会が5人中1人の合計12人となっている。
今後の取り組みとしては▽研修会・講演会等の実施▽各般の実態調査、現地視察▽関係機関、各種団体等との交流および協力提携-など4項目となっている。
一部与党会派議員がメンバーに入っていないことについては「この連盟の趣旨は全員に説明して呼び掛けた中で、賛成してくれた議員で構成している」と述べた。
陸自配備問題についての住民投票に対する認識については、メンバーの中にもいろいろな意見があるとし「今後協議していきたい」との見解が示された。
また、現在の組織方針として宮古島への自衛隊配備は容認するが、千代田カントリークラブなど具体的な配備地域に対する見解は今後まとめていくとの姿勢を示した。
そのほか、来年の市長選に与える影響やその可能性については「市長選についてこの組織は一切関係ない」と述べた。
同連盟の会則では、圏域内における医療問題(救急患者輸送等)、不発弾処理問題等を踏まえ調査・研究を行うとともに先島圏域の国防意識の普及・啓発を図り市の発展に寄与し平和と繁栄に貢献することを目的として掲げている。
会員は次の通り。(敬称略)
会長=佐久本洋介▽副会長=垣花健志▽幹事長=嵩原弘▽事務局長=粟国恒広▽会員=真栄城徳彦、平良隆、池間豊、西里芳明、仲間則人、平良敏夫、下地勇徳、濱元雅浩