航空路線20便欠航/台風16号
最大瞬間風速24・7㍍観測/1725人の足に影響
非常に強い台風16号は17日、与那国島の近海を北上した。宮古島地方では、午前8時57分に最大瞬間風速24・7㍍を観測した。この台風の影響で空、海の便の遅延や欠航が相次ぎ、宮古空港を発着する路線は20便が欠航、計1725人の足に影響が出た。宮古本島と多良間島や大神島を結ぶ旅客船は全便が欠航した。台風は今後、勢力を維持したまま北上する。
気象台によると、台風は17日午後6時現在、与那国島の北北西約130㌔の海上にあって、時速20㌔で北に進んでいる。
中心の気圧は940ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は45㍍。最大瞬間風速は65㍍となっている。
宮古島地方は17日明け方から強風域に入っており、きょう18日昼前には強風域圏内から抜ける見通し。
17日午前0時から午後7時までの降水量は、平良下里で30㍉を観測。地区別には▽下地島空港22・5㍉▽鏡原22㍉▽城辺12・5㍉▽多良間9・5㍉-だった。
台風はきょう18日午後6時には与那国島の北約310㌔の海上に進む。中心付近の最大風速は45㍍、最大瞬間風速は60㍍と勢力を維持したまま北上を続ける。
この台風の影響で、17日の宮古島地方の交通路線は大きく乱れた。
宮古関係路線では、全日空(ANA)が12便、日本トランスオーシャン航空(JTA)と琉球エアーコミューター(RAC)は計8便が欠航となった。
ANAは午前の全便が欠航となり、再開は午後3時以降となった。午前の便を予約していた利用者は、午後の便に振り替えるなどの手続きに追われた。
ただ、利用者が搭乗日を1日前倒ししたり、別の航空会社に乗り換えたりする対応を取ったため、17日の空港に混乱はなかった。
17日午前11時55分の便で那覇に出発する予定だった50代の女性は最終便に振り替えた。「どうなることかと思ったけど、飛んでくれて良かった」と話した。