現職下地氏、あす表明/市長選で3選目指し
任期満了に伴う来年1月の宮古島市長選挙で、現職で保守系の下地敏彦氏(70)は20日に3選を目指して出馬を表明する。同市長選での正式な出馬表明は下地氏が初めてとなるが、保守系では、市議で前議長の真栄城徳彦氏(66)も出馬の意向を示している。
下地氏の出馬表明は、開会中の市議会9月定例会一般質問の初日に行われる予定。
3番目に登壇する平良隆氏が「市長選への下地市長の出馬と決意について」との質問を予定しており、その質問に答える形で表明する見通し。
下地氏は18日、宮古毎日新聞社の取材に「市のリーディングプロジェクトである未来創造センター(図書館と公民館の複合施設)や、総合博物館の建設を進めていきたい」と話した。市総合庁舎については「見通しを付けたい」と述べ、建設に意欲を示した。
出馬表明では、2期8年間の実績を強調しながら、今後推進する予定の大型プロジェクトの必要性とメリットなどを示すとみられる。
下地市長を支える市議会与党会派は、市長選ではまずは候補者の一本化が大前提であることを確認しており、下地氏に一本化する方針をすでに固めている。
下地氏が出馬表明した同日にも記者会見を開き、会派の結束をアピールするとともに、今後の方針を明らかにする予定だ。
宮古島市区選出の座喜味一幸県議は18日、市長選を巡る自民県連の動きについて「地元の情勢が確定しなければ、何とも言えないだろう。保守系、革新系とも現段階では極めて不透明な状況だ」と明言を避けた。
市長選は来年1月15日告示、22日投開票で行われる。1人欠員となっている市議の補欠選挙も同時に実施される。