市長選 下地氏3選出馬へ
「あと1期頑張りたい」/市議会一般質問で表明
下地敏彦市長は20日、来年1月の宮古島市長選に3期目を目指して立候補する考えを明らかにした。下地市長は、2009年の就任から今日までの7年半の実績を強調し「心躍る夢と希望の島づくりに向け、あと1期頑張りたいと考えている」と述べた。子供の貧困対策や高齢化社会への対応策の強化、総合庁舎などの主要な施策を着実に推進することも示し「本市の輝かしい将来づくりを実現するために命懸けで取り組む決意を新たにしている」と語った。市長選に向け、公の場での表明は下地市長が初めて。同日行われた市議会(棚原芳樹議長)9月定例会一般質問で平良隆氏の質問に答えた。
下地市長は答弁で、「私が市長に就任した時の市の財政状況は、各種基金は底を突くなど危機的な状況であった」と振り返った。
その上で「市の財政は、財政調整基金など諸基金の積立額は100億円を超え、足腰の強い財政基盤を確立することができた」と強調。葬祭場の建設や新ごみ処理施設の整備、伊良部大橋の整備などの大型プロジェクト事業に取り組んできたことを説明した。
さらには▽畑地などの農業基盤整備▽平良港の耐震強化および拡張▽教育環境の充実を促進するための校舎などの整備▽学校規模の適性化▽医療福祉を充実するための子育て支援▽難病、がん患者への支援拡充-など、市民が安心、安全な暮らしを実現できる島づくりに向け、各種施策を展開してきたことを示した。
その上で下地市長は「宮古島市が輝かしい未来に向けて前進するためには、本市の恵まれた自然環境との共生や本市の将来を担う、子供たちの育成、教育環境の充実、医療福祉が充実した安心、安全な街づくり、平和で豊かに暮らし続けるための文化と産業振興など、本市の特性を生かした振興策が不可欠であると考えている」と述べた。
自然循環型の島づくりや、全天候型のスポーツ観光交流拠点施設を活用した観光振興および市民参加型イベントの充実を図る必要があることを訴え。未来創造センター(図書館と公民館の複合施設)や博物館、保健センター、総合庁舎などの建設にも意欲を見せた。
下地 敏彦氏(しもじ・としひこ) 1945(昭和20)年12月10日生まれ。70歳。宮古島市平良出身。琉大理工学部卒。県農林水産部次長、県宮古支庁長、旧城辺町助役、宮古市町村合併協議会幹事長、県漁業協同組合連合会代表理事会長などを務めた。09年1月25日の宮古島市長選で初当選。2期目。