日本スポーツグランプリ受賞/90歳の亀濱敏夫さん
市長「スーパーおじぃ」と祝福
第71回国民体育大会(いわて国体)に合わせ、日本体育協会は1日、岩手県花巻市で第11回日本スポーツグランプリ表彰式を行い、城辺出身で90歳の亀濱敏夫さん=宮古島市平良在=に日本スポーツグランプリ賞を贈った。沖縄県内からの受賞は初めて。3日、亀濱さんと沖縄マスターズ陸上競技連盟の勢理客友子会長らが市役所平良庁舎を訪ね、下地敏彦市長に受賞を報告した。下地市長は「スーパーおじぃだ」と祝福し、さらなる生涯現役のスポーツ選手に期待を込めた。
亀濱さんは、昨年の全日本マスターズ陸上競技選手権大会の90~94歳の部に出場し、400㍍、800㍍、1500㍍の3種目で世界記録を打ち立てた。長年にわたりスポーツを実践するとともに、広く国民に感動や勇気を与え、顕著な功績を上げたのが高く評価され、日本スポーツグランプリに輝いた。
整理客会長は「亀濱さんは沖縄マスターズではスーパースター。これからも現役で頑張ることを期待する」とたたえた。
今月18日の誕生日で91歳を迎える亀濱さんは「毎日午前中は12㌔から13㌔は走っている。全国大会が近づくと中・高生たちと一緒に走るのが日課である。体は丈夫なので100歳までも頑張って走る」と意欲を見せる。
亀濱さんは、今年9月に開催された全日本マスターズ陸上競技選手権大会に参加。出場した100㍍は19秒98で大会新、200㍍は40秒48で日本記録、400㍍は1分33秒99で昨年樹立した自身の世界記録を塗り替えた。