荒鷲2号(重量級)が優勝/「多良間島ピンダアース大会」
角ぶつけ合いに歓声/「鳴き声大会」下地君V
【多良間】第13回多良間島ピンダアース大会(主催・村観光協会、村山羊生産組合)が9日、夢パティオたらま多目的広場で開かれた。住民や観光客が訪れ、ヤギの角と角のぶつけ合いに声援を送り、高く舞い上がり角をぶつけると会場は歓声を上げた。重量級では前大会準優勝の荒鷲2号が優勝に輝いた。
開会式で伊良皆光夫村長は「平成22年に第1回大会を開催し今大会で13回大会になります。新しい飼養者の参入も見られるようになり、生産振興への期待が高まってきています。今後も『多良間ピンダ』が発信され、ブランド化が進むことを期待します」とあいさつした。
今年のピンダアース大会には軽量級に7頭、中量級に9頭、重量級に4頭が出場しトーナメント形式で熱戦を繰り広げた。初戦からヤギの迫力ある角のぶつかる音に会場から歓声と声援が響いた。中量級決勝では、ヤギが回しげりのような技を繰り出し、大会で初めて見る新しい技に万雷の拍手が送られた。
同大会のもう一つの目玉になっている各級の決勝戦の前に行われる「ヤギの鳴き声大会」も開催され、子どもから大人まで11人が参加し自分独自の表現でヤギの鳴き声を競った。参加者の中にはアントニオ猪木のしぐさをまねてヤギの鳴き方をしたり、赤ちゃんヤギの鳴き声を披露したりする人もいて、会場は大いに盛り上がった。
熱演の結果、子どもの部では下地健一郎君(多良間小)が優勝。大人の部では村山隆さん(東京都)が優勝した。
東京都から多良間島に観光で来島した50代女性は「初めて多良間島に来島してピンダアース大会を見た。ヤギの迫力がすごい。また見に来たい」と感動した様子で話した。
大会は、多良間村の特産品である「多良間ピンダ」をPRしブランド化を進め付加価値を高めることにより観光振興を図るのが目的で開催されている。
各級の優勝は次の通り。
【軽量級】シンメトリ号(豊見山正さん所有)2連覇
【中量級】三代目号(奥平貞夫さん所有)
【重量級】荒鷲2号(運天辰男さん所有)