マクラム通りで電線地中化/宮古土木事務所
今年度は片側77㍍ 道路改良も
平良西里の県道「マクラム通り」でこのほど、電線を地下に埋設する電線共同溝整備事業の工事が始まった。発注した県宮古土木事務所によると、計画している下里通り入り口交差点までの両側総延長680㍍(片側340㍍)のうち、今年度は、西里通り入り口交差点までの片側77㍍を道路改良も含めて整備する。工期は来年2月28日まで。
電線の地中化は①安全で快適な通行空間の確保②景観の向上③災害の防止④情報通信ネットワークの信頼性の向上-などを目的に実施。1999年から、平良市街地を中心に整備が進められた。
特に2003年9月の台風14号では、強風で電柱約880本が倒れ交通が遮断され、復旧作業に支障を来したことから電線地中化の必要性が高まった。
マクラム通りでの電線地中化は、道路改良工事も合わせて実施する。これまで歩道なしの幅員約9㍍を両側歩道の16㍍に拡幅する。事業費は約4500万円。
同通りは、下里通り入り口交差点までの区間を2019年度までに約57億円(道路改良や用地買収費含む)をかけて整備する予定。
用地買収が必要な公共事業で、昨年末で約6割の用地が収得済みとなっている。
宮古土木事務所によると、これまでに下里東通りや北小前のマクラム通り、市場通り、旧宮古病院前などの道路約14㌔で電線地中化が整備されている。
電線地中化は地上機器を設置するため、歩道幅員2・5㍍以上を確保することが条件となる。このため、道路改良工事と同時に行われることが多いという。