子牛平均80万円超え/10月期肉用牛競り
過去最高額に市場沸く/平均キロ単価は3098円
JAおきなわ宮古家畜市場の2016年10月期肉用牛競りが19日開かれ、子牛の1頭平均価格は81万3662円の過去最高額を付けた。平均キロ単価も3098円と過去最高。1頭当たりの最高価格は101万5200円だった。成牛を含む販売額は2億7670万円の大商い。市場は終日高値取引に沸いた。
今月競りに上場された子牛318頭のうち、317頭が競り落とされた。平均体重は263㌔だった。
1頭平均価格は前月比6万4676円高だった。性別にみると、去勢は85万8513円で、同比5万6284円高、雌は73万9038円(前月比7万2265円高)となった。
平均キロ単価は初めて3000円の大台に。性別は去勢が3168円(前月比322円高)、雌は2971円(同比392円高)といずれも高値が付いた。
販売額は、子牛のみで2億5000万円を突破する実績となった。競り価格を示す市場の電光掲示板には次々と80万円を超える金額が表示され、活気づいた。
素牛(子牛)は全国的に引き合いが強く、今月競りに参加した購買者は飛び込みを含めて50人。約320頭と決して多くない素牛を競り合ったことで価格が上昇したとみられる。
成牛を含む上場頭数は360頭で、このうち359頭の取引が成立した。
1頭平均価格は77万783円、平均のキロ単価は2699円だった。
JA宮古地区畜産振興センターでは「子牛の上場頭数が少ないという声が購買者からあった」と話し、増頭の必要性を指摘。毎月平均400~450頭の上場が望ましいとした。
また、競り上場ぎりぎりに削蹄を行う農家が複数いるとして、マナー向上および事故防止のためにも申し込みの前に削蹄を済ませておくよう呼び掛けた。