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政治・行政
2016年10月22日(土)9:06

下地氏3選出馬を表明/市長選

産業振興など訴え/支持者とともに決意示す


来年の市長選へ出馬を表明する下地敏彦氏=21日、市内ホテル

来年の市長選へ出馬を表明する下地敏彦氏=21日、市内ホテル

 宮古島市長の下地敏彦氏(70)は21日、市内ホテルで来年1月22日投開票の市長選へ3期目出馬を正式に表明した。下地氏は、行財政改革の推進や産業基盤の充実など、これまで取り組んできた成果を強調。選挙の争点として産業の振興と市民生活の安定を示し「これが大きな問題だと思う」と述べた。後援会長には中村貢氏が就いた。

 下地氏は出馬の理由として、まず農業の振興を挙げ「伊良部大橋開通で伊良部の基盤整備が新たに始まる。下地島空港を活用して、宮古島全体の振興につなげていかなければならない課題がある」と指摘した。

 総合庁舎や平良港整備など大型プロジェクトの計画を示し「国や県や地域の人たちと一つ一つ積み重ねながら方向性という芽が出てきた。この芽を自分の手で育てていきたい」と決意を示した。

 下地氏は「宮古島市が希望に満ち輝かしい未来に向けて前進するためには、自然環境との共生や将来を担う子供たちの育成、教育環境の充実、医療福祉が充実した安心、安全な街づくり、平和で豊かに暮らし続けるための文化と産業振興など、島の特性を生かした振興策の推進が不可欠であると考えている」と述べた。

 そのためには、全天候型のスポーツ観光交流拠点施設を活用した観光振興および市民参加型イベントの充実を図る必要があることを訴え。未来創造センター(図書館と公民館の複合施設)や博物館、保健センター、総合庁舎などの建設も示した。

 開会のあいさつで与党市議団の平良隆会長は、葬祭場の建設や新ごみ処理施設の整備など、大型事業を手掛けてきた手腕を評価した。

 総合庁舎や新図書館建設計画を示し「下地市長でなければできない。われわれ与党議員団も一緒になって、3期目を勝ち取ろうと決意を新たにしている」と述べ、出席者に結束を呼び掛けた。

 後援会長の中村氏は、混迷を深める世界情勢を紹介した上で「宮古島市には強力なリーダーが必要。下地敏彦をおいて他にいない。勝利に向かって多くの人たちの団結と尽力をお願いしたい」とあいさつした。

 最後は全員で「ガンバロー三唱」し団結をアピールした。

 下地 敏彦氏(しもじ・としひこ) 1945(昭和20)年12月10日生まれ。70歳。宮古島市平良出身。琉大理工学部卒。県農林水産部次長、県宮古支庁長、旧城辺町助役、宮古市町村合併協議会幹事長、県漁業協同組合連合会代表理事会長などを務めた。09年1月25日の宮古島市長選で初当選。2期目。


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