ウチナーンチュ大会開幕
海外から7200人が参加/30日まで多彩なイベント
【那覇支社】5年に1度の県系人の祭典、第6回世界のウチナーンチュ大会(主催・同実行委員会)が開幕した。27日夕、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で開会式が催され、海外からの参加者約7200人を含む約1万6000人がスタンドを埋め尽くした。
開会式は、県立芸術大学の学生や一般参加者ら約1000人による、三線大演奏で幕開けし、花城舞さんの大会テーマソング「結~心届く~」が披露された。沖縄ボーイ・ガールスカウト連盟の隊員が持つ国旗や県旗が入場し、28の参加国・地域をそれぞれ紹介した。
主催者あいさつで、翁長雄志知事は「私たちは皆、アジアの海で縦横に船を走らせた琉球の民の末裔であり、その万国津梁の精神はウチナーネットワークという形をとり、時空を超えて今日まで継がれてきた。本大会では世界に誇る薫り高き沖縄独自のソフトパワーの魅力を、さまざまなイベントを通して世界中に発信していきたい」と述べ、歓迎の意を表した。
海外県人会を代表して、ブラジル県人会の島袋英喜会長は「故郷沖縄に参集して出会いを大切にし、絆を深め合うウチナーンチュの熱い心の交流を通じて、改めてチムグクルを実感し、ウチナーンチュの子息である自分自身を心の底から誇りに思う」と述べた。
「ウチナーの躍動・感動世界へ響け!」を合い言葉に、世界26カ国2地域の県系人が母県沖縄に集結した。日本有数の移民県である沖縄では戦前戦後を通じ、多くの県民が海外へ移住し、現在では北・南米をはじめ世界各地に約40万人の県系人が在住する。同大会では30日までの期間中、沖縄と世界の絆を確認し合う「しまくとぅば語やびら世界大会」(28日)や「世界若者ウチナーンチュサミット」(29日)、「エイサーEXPO2016」(30日)など多彩なイベントが催される。