糖価調整法の維持を/全糖労など
磯崎農水副大臣に要請
全沖縄製糖労働組合(山里直人委員長)や奄美・熊毛糖業労働組合連合会(菅野淳也委員長)などサトウキビ関連団体の役員らがこのほど、農林水産省に磯崎陽輔副大臣を訪ね、サトウキビの生産振興に関する要請を行った。糖価調整法を維持し、加糖調整品を調整金の対象とする糖価調整制度の堅持および担い手の育成対策等を求めた。
糖価調整法に関する要請では、「甘味資源作物の生産基盤の永続的な維持」などを訴えた。環太平洋連携協定(TPP)の大筋合意を踏まえ、加糖調整品を調整金の対象とする制度の堅持についても要請した。
生産振興対策では、▽たい肥投入や生産基盤整備に関する長期的な支援▽基準糖度帯の引き下げ▽病害虫発生低減のための側面支援▽鳥獣対策-を求めた。
担い手関連では、小・中規模農家が機械をリースする際の作付け面積が足かせになっていると指摘し、申請要件の緩和を要望。青年就農給付金における農地要件の申請緩和も併記した。
全沖縄製糖労働組合(全糖労)の山里委員長は「磯崎副大臣の前向きな発言もあり、感触は良かった。意義ある要請になった」と要請行動を振り返った。