校舎は回廊型の2階建て/伊良部小中一貫校
建設基本計画まとまる
検討委で意見集約 来年度、着工へ
伊良部地区小中一貫校の学校施設整備の基本方針について協議する「結の橋学園学校建設基本計画検討委員会」(友利肇会長)の第3回会合が27日、市役所城辺庁舎で行われた。校舎の位置は、現在の佐良浜中学校施設内の運動場側に回廊型の2階建てを建設することとなった。今後、伊良部・佐良浜小学校および同中学校統合協議会、市教育委員会に報告され、11月中の市長決裁を目指している。
同検討委は、建設用地の決定が遅れたことにより、約1年ぶりの開催となった。これまでの協議で、施設整備の理念については▽9年間一貫した教育活動に適した施設▽特色ある教育活動が推進できる▽地域とつながる学校-が確認されていた。
これまでに協議し、作成された建設基本計画を基に、市教委側が設計を受注した現代設計・都一級建築設計事務所と調整を重ね、施設配置は4案を1案に絞り、施設は2案に絞り込まれ、同検討委にその内容が示された。
回廊型については、動線や通風、管理、安全性などに配慮されているとし、そのメリットとしては「屋外交流広場の利便性が良好なことから、異学年の交流を促せる」としている。
一方でデメリットについては「音楽室が普通教室と比較的近いことから、防音扉の設置や配置変更など、音への配慮を検討する必要がある」としている。
委員からは、今後の検討、配慮事項としてトイレの増設や避難経路の確保なども提案された。
また、体育館についても中学校用と小学校用の分散型と、統一型が提案され、統一型が採用された。
今後のスケジュールについては、今年度中に同計画を策定して実施設計業務を行うほか、新年度当初予算への計上に向けた作業を進めていく予定。
2017年10月~18年10月までに、校舎・体育館の建設を行い、新しい校舎と体育館は現在の運動場側に建設し、工事期間中は既存の校舎や体育館は使用できるとしている。
さらに、新校舎と体育館が整備され、引っ越しの作業終了後に、既存の校舎と体育館は解体され、その跡地で運動場が整備される。
校舎、体育館、運動場等の建設整備費用はおよそ35億円程度を見込んでいる。