宮高吹奏楽部が全国へ/県高校総合文化祭
「素晴らしい演奏」と推薦/部員「周囲の期待に応える」
第40回県高校総合文化祭が5日、沖縄市民会館で行われ、吹奏楽で宮古高校が全国大会への切符を手にした。同校2度目の快挙で、昨年の九州派遣からステップアップ。生徒たちは「周囲の期待に応えられるよう、日々練習に取り組んでいく」と意気込みを示した。全国大会は来年8月、宮城県で行われる。県高校文化連盟吹奏楽専門部が「素晴らしい演奏」と認め推薦を決定した。
部員は6日午後、宮古空港に到着し、学校関係者や保護者らから盛大な歓迎を受けた。
「解団式」で川満夢侑部長は、「本番では堂々とした演奏ができた。顧問の先生や地域、保護者の協力と支援のおかげ」と感謝した。
顧問で指揮をした西田都さんは「3年生が抜けた穴が辛かったが、2年生が結束してくれた」と先輩の指導と後輩の頑張りをたたえた。
昨年は全国派遣を狙ったが、九州派遣に留まったことにも触れ「今回は全国に行ける。沖縄、宮古サウンドを響かせたい」と抱負を語った。
今回の文化祭吹奏楽には県内から13校が出場。宮高は1、2年生の部員37人が参加し、今年の夏から練習してきたというヴァーツラフ・ネリベル作曲の吹奏楽曲「交響的断章」を演奏した。
西田顧問によると「審査員からは『短い期間で良く仕上げた』『緊張感ある演奏』とのお褒めの言葉をいただいた」という。
全国大会に向けては、金管と木管のバランスの取り方を課題に上げたほか「基本的なことだが音合わせや音づくり、ハーモニーづくりに取り組んでいきたい」と話した。
空港には部員の保護者が大勢駆け付け。保護者会の池城健会長は、「子供たちを全力で支えていこう」と呼び掛けた。